事業予告・新着

令和7年度 ビジネス研修旅行 事業報告

令和7年10月3日(金)から4日(土)にかけて、広島商工会議所青年部(広島YEG)による「ビジネス研修旅行」が愛知県名古屋市および犬山市にて開催されました。

本事業は、ビジネスを通じて地域を活性化させた他地域の事例を学び、広島の発展に向けた新たな視点を得ることを目的に実施されました。地域を支える青年経済人として、他県の実践から学び、自社や組織の取り組みが地域にどのような変化をもたらすかを考える機会とし、あわせて会員同士の交流と相互理解を深めることで、今後のYEG活動の基盤づくりを目指しました。

初日は、犬山まちづくり株式会社代表取締役の日比野良太郎氏よりご講話をいただきました。日比野氏は、犬山城下町の再生をはじめ、数多くの事業を通じて地域経済の活性化に尽力されてきた経営者です。犬山商工会議所では会頭を3期務められ、現在は名誉会頭でもあります。講演では、ご自身の経験を通じて「信頼を基盤とした経営」「地域とともに歩む志」「仕事を楽しむ姿勢」の大切さを語られ、その言葉の一つひとつが聴講者の心に深く響きました。講話後には犬山城および城下町を視察し、歴史的景観と現代的なにぎわいが調和するまちづくりの現場を体感しました。まちの魅力は仕組みだけでなく、そこに関わる人々の想いが支えていることを実感する時間となりました。

2日目は、名古屋市の大須商店街を訪れました。大須商店街連盟広報部長の吉田和正氏よりご講演をいただき、長い歴史を持つ地域がどのように時代の変化に対応し、多様な文化や価値観を受け入れながら発展を遂げてきたのか、その考え方や取組について学びました。続く現地視察では、老舗店舗と最新のカルチャーショップが共存する街並みを歩き、国内外から訪れる人々の活気に触れながら、多様性をまちの力に変える仕組みを肌で感じました。伝統を守りつつ柔軟に変化を受け入れる大須の姿勢は、広島の商業エリアがこれから進むべき方向を考えるうえでも大きな示唆を与えるものでした。

また、広島市の地下街「シャレオ」を題材に、各グループで活性化策を検討するワークを行いました。犬山・大須での学びをもとに、広島中心部の課題を自分たちの視点で捉え、「YEGとして何ができるか」「地域とどう関わっていけるか」を考える実践的な時間となりました。参加者それぞれが地域の未来を自分ごととして捉える貴重な機会となり、学びを行動につなげる第一歩となりました。

今回の研修は、地域の可能性を再認識し、自らの行動を通じてまちの未来を創る意識を高める二日間となりました。令和7年度スローガン「Design Our Future!~研鑽と交流を通じて活気あふれる広島へ~」のもと、広島YEGはこれからも研鑽と交流を重ね、地域とともに成長してまいります。

共に成長委員会 委員長 菅 智裕

関連記事

一覧を見る